

廃棄物とは不必要になったものとして捨てられたたものを指し、一般的にはごみとも呼ばれています。
廃棄物処理法(廃棄物の処理及び清掃に関する法律)によれば、廃棄物とは「自分で利用したり他人に有償で売却することなどができないために、使うことができなくなった固形物かまたは液状のもの」と定義されています。
例えば、気体状のものは廃棄物とは呼ばれません。
汚物や汚泥、廃油などは廃棄物の中に入りますが、土砂や放射性物質、漁業活動の際に網に掛かった不要物などは、廃棄物とは呼ばないということになります。
廃棄物は法律上では、事業活動によって生じる「産業廃棄物」と日常生活を営む家庭から出る「一般廃棄物」との2つに大きく分けることができます。
日本では廃棄物は焼却を念頭に処理されるため、一般的な概念による区分としては、可燃性の廃棄物と不燃性の廃棄物とに分けることもできます。
産業廃棄物とはどういうものなのか、普段の生活を送る上であまり身近に感じないという人は多いのではないでしょうか。
何となく怖いと感じていたり、ニュースで不法投棄問題などを見ることはあるけれど具体的にはよくわからないという人もいらっしゃるでしょう。
それでは産業廃棄物とは一体どういうものなのでしょうか。
「廃棄物処理法(廃棄物の処理及び清掃に関する法律)」によっても具体的に定義されていますが、産業廃棄物とは事業活動によって生じる廃棄物のことをいいます。
毎日の食卓に上る食料品が加工されるときや普段着ている衣類が作られるとき、家電製品や乗用車が製造されるときなどに出る廃棄物、病院で出る使用済みの注射針、住宅を解体した後に出た廃材。
これらは全て産業廃棄物です。
つまり産業廃棄物とは、もともとは私たちのとても身近にあるものに深く関わっているものだった、ということになるわけです。
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